前回は、言いたいことが言えるのが、いい会社のバロメータというお話でした。
言いたいことを言えるようにすることは、とても大切なのですが、相手の言ってることが理解不能だと、ちょっと辛いですよね。話す方も、一生懸命伝えようとしているのに、わかってもらえない。それは残念なことです。
そうならないために、わかりやすい伝え方が大切です。
わかりやすい話に共通する、3つの特徴とは?
わかりやすい話には一定のルールがあります。ここでは、代表的な3つの特徴をご紹介します。
1.結論を一言で言いきる(シンプルで明確)
まず、結論から話す。ビジネスの場では、結論先出しが基本です。
一言でいうと、こういうこと。という感じでシンプルに言い切る勇気が大切です。
言い切ることで、メッセージが明確になります。
2.結論の根拠(理由)が3つくらいある
結論だけでは、納得感が足りないので、根拠も必要です。できれば3つくらい根拠を並べるといいですね。大切なのは、結論と根拠がつながっていること。少し難しい表現をすれば、因果関係が明確であることです。
〇〇だから、□□なんです。という感じで話します。
さらに、ポイント(理由)は3つあります。なんて、前置きをしてから、1つ目は・・・、という風に話せば凄くわかりやすくなります。
3.事実と意見を区別して話す
話がわかりにくい人は、事実と意見がごちゃ混ぜになっていることが多い。こうなっていると、聞く方は、自分で整理して受け止める必要があるので、疲れます。聞き手にストレスを与える話し方が、わかりくにい話の典型例です。
ロジカルトーク(ロジカルな話し方)
実は、ここまでの話は、ロジカルトーク(ロジカルな話し方)の基本です。ロジカルとは論理的、という意味。ちょっと難しそうな言葉ですが、内容はそれほど難しくなかったと思います。
結論と、結論に至る話のつながり、ストーリーを大まかに準備してから話す。それも1分程度考えて準備するだけで、ずいぶん話し方が変わります。
文章(ロジカルライティング)
メールや議事録など、ビジネスで使う文章を書くときも、ロジカル(論理的)な手法は使えます。ロジカルライティングなんて呼ばれたりします。内容はほぼ同じ。
文章は後に残るし、追加の説明がしにくい。その分、丁寧に書く必要があります。後から読み直しても、わかるように、結論と理由のつながりがわかりやすいか、特に注意しましょう。
思考(ロジカルシンキング)
ものごとを考えるときも、ロジカル(論理的)が役立ちます。ロジカルシンキングというやつです。ビジネスパーソン向けのセミナーや研修でも人気のようです。
一番重要なことは、これまでお伝えしてきたように、結論と根拠(理由)のつながりです。
考えるときは、ぜひ、紙に図を描きながら整理してみてください。全体の俯瞰図、言いたいことの要素を1枚の紙に書き出してから、どれが結論で、どれが根拠(理由)か、整理します。
少し長くなったので、今日はここまで!
by もうそうビズ企画 代表 川原茂樹
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